山口町あすなろクリニック|ペインクリニック内科・在宅往診

Medical診療内容

INFORMATION

診療時間 日・祝
9:00~12:00 - 往診 9:00
~
13:00
-
13:00~15:00 往診 - 往診 - 往診 -
15:00~19:00 - - - -

ペインクリニック内科(痛みの治療)Pain Clinic Internal Medicine

ペインクリニック(痛みの治療)について

ペインクリニックは、神経ブロック療法や薬物療法などの様々な方法を用いて、「痛み」を緩和するための診断と治療を行う専門の診療科です。
痛みが長期化すると、私たちの生活の質(QOL)を低下させることにもなります。このような状態に陥った時はもちろんのこと、そうなりそうな時には、身体的・精神的な苦痛を適切に緩和することが重要になります。

当院では、痛みの治療にあたり、専門的な知識と技術をもって症状や身体所見から痛みの原因を診断し、適切な治療を行います。

神経ブロック療法

炎症を起こした神経の近くに、強い抗炎症薬を直接注入することによって「痛み」を抑える治療法です(神経を傷つけることはありません)。
神経ブロックは内服薬と異なり、必要な部位だけに直接的に効果を及ぼすことから、全身的な作用が無く、意識にもほとんど影響しません。
しかも、激しい痛みの多くは神経の強い炎症によって生じているので、一般の消炎鎮痛薬を服薬しても痛みは軽くならない場合があり、現在のところ、神経ブロックを上回る効果を確実に上げられる治療法は少ないのが現実です。

また、注射に抵抗のある患者様もいらっしゃると思いますが、最初に髪の毛ほどの細い針が皮膚表面麻酔をかけるときにチクッとするくらいで、そこから先はほとんど痛みを伴いません。そのため、神経ブロック療法を一度でも経験した患者様のなかには、神経ブロックをすすんで受ける方が大勢いらっしゃいます。

薬物療法

一方で薬物療法も重要な治療法です。
一般的な消炎鎮痛薬のほかに、抗うつ薬や抗不安薬、抗けいれん薬、抗不整脈薬などを組み合わせて、つらい痛みをやわらげていきます。これらの薬剤は鎮痛薬ではありませんが、鎮痛作用を発揮する薬剤であり、鎮痛補助薬と呼ばれます。

しかし慢性疼痛の場合は、これらの薬物療法では効果の少ないことも多いため、漢方薬をよく併用します。漢方薬には気(き:生命エネルギー)、血(けつ:血液)、水(すい:血液以外の体液)の流れを改善する効果があり、他の薬剤では対応し切れない痛みの原因を取り除く作用を発揮します。

ペインクリニックの対象となる主な疾患と症状

腰痛

腰痛に多くの人が悩んでいますが、その原因疾患は様々です。
※ぎっくり腰、腰椎椎間板ヘルニア、変形性腰椎症、腰椎分離すべり症、腰椎椎間関節症、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)、仙腸関節障害(せんちょうかんせつしょうがい)など

首の痛み

首の骨(頸椎)は、重さが5~8キロもある頭を支え、上下左右に動かしたり、回転させたりと、複雑な動きをコントロールしています。それだけに首には日頃から大きな負担がかかり、首の筋を違えたり、筋肉痛を起こしたりしがちです。
※首のこり(痛み)、首の後ろ側の痛み、上を向いた時の首の痛み、頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)、むち打ち症 など

坐骨神経痛

腰から足に向かう複数の神経の束である坐骨神経が圧迫されて炎症を起こし、痛みをともなうのが坐骨神経痛という症状です。お尻から太ももの裏、足にかけて、特に皮膚表面に近い部分に痛みやしびれが走ります。
※椎間板ヘルニア、脊椎すべり症 など

膝痛

高齢者の膝の痛みのほとんどは変形性膝関節症です。
加齢や筋力低下から膝関節のクッションである軟骨部分がすり減り、関節炎や変形を生じるために痛みが生じます。

肩の痛み

肩の痛みは、家事動作や着替えなど、多くの日常生活に支障をきたすだけに、悩んでおられる方が少なくありません。
※肩こり、五十肩(肩関節周囲炎)、肩腱板損傷(かたけんばんそんしょう)、石灰沈着性腱板炎(せっかいちんちゃくせいけんばんえん)、頸椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう) など

椎間板ヘルニア

背骨は椎骨という骨が積み木のように重なって出来ており、この骨と骨の間に挟まってクッション役をしているのが椎間板(ついかんばん)です。椎間板は加齢や強い圧力を受けたなどの理由でつぶれて外に飛び出してしまい、神経を圧迫することによって激しい痛みやしびれなどを引き起こす疾患です。腰椎や頸椎に多く見られます。

脊柱管狭窄症

脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなって、脊髄や神経が圧迫される病気です。頸椎や腰椎で起こることが多いのですが、腰椎の場合は、加齢による腰椎や椎間板の変形、骨のくずれ、すべり症、骨をつないでいる黄色靭帯(おうしょくじんたい)の肥厚などにより、腰の神経の通り道が狭くなってしまい、足のしびれや痛みを起こします。

頸椎症性神経根症

頸椎症は、首の背骨である頸椎(けいつい)や、背骨の間でクッション役をしている椎間板が加齢によって変形し、首の後ろが刺激されて痛くなってしまう疾患です。この頸椎症による変化によって神経根が圧迫され、首の痛みや肩こり、腕のしびれなどをともなうのが頸椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)です。

各種神経痛

三叉神経痛

顔の感覚を司る三叉神経(さんさしんけい)領域に生じる痛みのことで、突然、顔の片側に針を刺すような激痛が起こります。 痛みは数秒~数分でなくなりますが、しばらくしてまた激痛が起こったり、食事や歯磨きなど、ある行動が原因となって繰り返す場合もあります。

帯状疱疹関連痛

帯状疱疹の原因は、幼い頃にかかった水ぼうそうの原因と同じウイルスで、水ぼうそうが治った後も体の中に潜んでいて、ストレスや疲労などにより免疫が低下している時に発症することがあります。皮膚に赤いプツプツが現れると共に、神経が帯状疱疹ウイルスによって傷つけられることによって激痛の生じる疾患です。この痛みを我慢して放っておくと、皮膚の水疱が治っても、痛みだけが強く残るケースがあります。これを帯状疱疹後神経痛と言い、後遺症のように何ヶ月も何年も続く、難治性の痛みの一つです。
早い時期から神経ブロック療法を開始することで、帯状疱疹後神経痛への移行リスクを減らすことが可能です。

頭痛

主に一次性頭痛(原因のはっきりとしない頭痛)です。

片頭痛

ときどき発作的にズキンズキンと脈を打つような強い痛みを生じる片頭痛は女性に多く、精神的ストレス、肉体疲労、睡眠不足、飲酒、生理などが関係しており、頭部の血管が拡張し、むくむために起こります。症状が始まると、音や光に敏感になります。

緊張型頭痛

頭が締めつけられるような圧迫感をともなう頭痛で、首すじの張り、肩の強いこり、吐き気、目の疲れなどが起こることもあります。
パソコン業務などの不自然な姿勢や精神的ストレスなどが原因で生じます。

群発頭痛

毎日ほぼ同じ時間(主に夜中~朝方)に、片目の周囲や奥の痛みをともなう激しい頭痛が起こるのが特徴的です。
20~30代の比較的若い男性に発症することの多い頭痛です。

一般内科General internal medicine

一般内科について

内科では、風邪、発熱、腹痛、頭痛、胃痛、下痢、インフルエンザなどの急性疾患から、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病をはじめとする慢性疾患まで、内科全般を幅広く診療しております。

はっきりした症状が出ている時はもちろん、「具合が悪いのだけれど、何科に行ったらいいのかわからない」という場合や急な体調不良、日常的な健康相談など、不安に思った際は、当院にご相談ください。
皆様に信頼していただける「内科かかりつけ医」として窓口となり、適切な診断と治療を行います。

さらに症状に応じて、より専門的な治療が望ましいと考えられる場合は、適切な医療機関をご紹介いたします。

生活習慣病全般の治療

生活習慣病には、糖尿病や高血圧、脂質異常症(高脂血症)、痛風などがあります。主に食べ過ぎ、運動不足といった生活習慣の不摂生が原因で起きてきます。
生活習慣病は、一つ一つは軽症でも、いくつもの疾患が重なることが少なくありません。そして重なることによって、各症状がひどくなったり、心臓病や脳卒中などの重大な疾患に結びついたりする危険性も高まるのです。
そうした事態を招かないように、生活習慣を改善するための対策をとっていきましょう。
基本的には、どの病気であっても、生活習慣の改善、つまり食事療法と運動療法が中心であることは共通しています。必要と判断した場合には、薬物療法も行います。

糖尿病

糖尿病とは、体を動かすエネルギー源であるブドウ糖を細胞が取り込めなくなって、血液中に溢れてしまう病気です。
健康な人なら、インスリンというホルモンがしっかりはたらいて、血液中のブドウ糖を細胞に送り込んでエネルギー源にしたり、あるいは脂肪やグリコーゲンという物質に変えて蓄えたりします。このインスリンが足りなくなったり、うまく細胞に作用しなくなったりした状態が糖尿病です。

糖尿病の怖いところは、病気自体よりも動脈硬化性疾患や糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害などの合併症を引き起こす可能性が高くなるところです。糖尿病そのものを完治することは不可能でも、血糖値を正常に保ち、健康を維持することは十分に可能です。そして血糖値を正常に保つ上で重要になるのが、継続的なコントロールです。医師の指導のもと、まず食事療法と運動療法を行います。これだけで正常値になる患者様も多いのです。糖尿病が進行したケースだったり、食事・運動療法だけでは血糖値がうまく下がらなかったりしたような場合には、内服薬やインスリン療法を行うことになります。

高血圧

高血圧とは、血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態です。
高血圧は日本人にはとても多い病気で、40~74歳の人のうち男性は約6割、女性は約4割が高血圧と言われます。
高血圧を放っておくと、血管にストレスがかかり、動脈硬化が生じて心不全や狭心症、心筋梗塞といった心臓血管系の病気を招いたり、脳出血、脳梗塞の原因になったりします。

まずは適正な体重にし、適度な運動を心がけ、減塩に努めるなどの生活改善が重要です。

脂質異常症(高脂血症)

脂質異常症というのは、血液中の脂質、具体的にはコレステロールや中性脂肪(トリグリセリドなど)が、多過ぎる病気のことです。
脂質異常症を放置すると、増えた脂質がどんどん血管の内側に溜まって動脈硬化になってしまい、そのまま進行すると、ついには心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こしかねません。
治療は、常日頃からしっかりと生活習慣や内服薬などで脂質をコントロールし動脈硬化を防ぐことです。
健康診断などで「脂質異常症の疑いがある」と指摘された方は、放置せずに早めに受診してください。

痛風

痛風では、その発症前に血中尿酸値の高い状態が長く続きます(高尿酸血症)。それを放置すると、尿酸が関節の中で固まって結晶になるために関節炎を起こし、ある日突然、足の親指の付け根などの関節が赤く腫れて痛み出します。痛みは耐えがたいほどで、「痛風」という病名には「風に吹かれただけでも痛い」という意味合いが込められています。
痛風を起こす人は、そうでない人よりも心筋梗塞や脳梗塞になりやすいことも知られています。これは、痛風に糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が合併しやすく、動脈硬化がどんどん進むためです。
この病気の研究は進み、良い薬も開発されたため、正しい治療を受け、生活改善をすれば、まったく健康的な生活が送れます。しかし放置すると怖いので、専門知識を持った医師に相談の上、きちんと治療を受けることが大切です。

リハビリRehabilitation

リハビリについて

リハビリ(リハビリテーション)とは、傷害を受けた体や運動機能を最大限まで回復させることを目的とした診療です。 当院では、個々の症例に応じ、医師の指導のもと、理学療法士によるリハビリテーションを行っております。

実施日

月曜午前診・水曜午前/午後・金曜午前診・土曜日
※完全予約制です。
※詳細は当院までお電話でお問い合わせください。

物理療法

器械を用いて行う治療です。
当院では「パワープレート」「ウォーターマッサージベット」「アルファビーム」を導入しております。

パワープレート

パワープレートは、ストレッチ、トレーニング、リラクセーションの全てを1台で実現するトレーニングマシンです。
その人その時の体調に合わせ、無理無く安全にトレーニング効果を上げられるのが最大の特徴です。リハビリの必要な方の体力回復や高齢者の体力維持の効果が期待出来ます。

ウォーターマッサージベッド(アクアタイザー)

「さする」「こねる」「もむ」「おす」「たたく」「なでる」「のばす」の7種類のマッサージパターンがあり、加えて「ワイド噴流」「ゆるやか」を切り替えることにより、28種類の中から好みのマッサージモードを選択することが出来ます。マッサージの強さは6段階あり、やわらかなマッサージから強めのマッサージまで、患者様の状態に応じて強さが選べます。

アルファビーム

体の深い部分まで到達する「近赤外線」のみを取り出して照射するという、効率的な治療を実現した赤外線治療器です。

在宅治療(往診)home treatment

在宅医療(往診)について

医療は、その受ける場所によって、外来医療(病院や診療所の外来に通って受ける)、入院医療(入院して受ける)、そして在宅医療(居宅などで受ける)の三つに分かれます。
このうち在宅医療とは、体の具合の都合で通院が困難な患者様や、退院して自宅療養を行っている患者様に対して、ご自宅や施設などに訪問し、診療を行うことを言います。
当院では、この在宅医療(往診)を行っており、疾患の急変時ほか、患者様やご家族のご要望に応じ、患者様の居宅(ご自宅をはじめご親戚の家、老人ホーム、グループホームなど)に出向いて診療いたします。

往診エリア

主に西宮市山口町を中心に往診を行っておりますが、対応エリアは個々の患者様によって異なります。原則として半径16km以内は対応可能です。 往診エリアの詳細については、直接お問い合わせください。

往診の治療費

往診には各種保険が適用されます。
保険の種類などにより、自己負担額は異なります。 詳しくは、直接お問い合わせください。

予防接種・健康診断Vaccinations and health checkups

予防接種について

予防接種とは、病気にかかるリスクを軽減するため、ワクチンで事前に免疫をつけることによって、特定の病気にかかりにくくする方法です。予防接種で完全に予防出来るわけではありませんが、もしも病気にかかった場合にも、重症化を防ぎます。
当院では、インフルエンザ、肺炎球菌予防接種などを行っております。接種可能なワクチンの種類など、まずはお気軽にご相談ください。

インフルエンザワクチン

インフルエンザウイルスは、年によって異なる種類が流行するため、毎年接種する必要があります。また接種してから効果が出るまでに約2週間かかります。効果が出た後は、約5ヶ月間持続するため、流行前の10月下旬~12月頃までに接種することをお勧めしています。

成人用(高齢者)肺炎球菌予防接種

65歳以上の方や慢性的な持病をお持ちの方などには肺炎球菌ワクチンの予防接種をお勧めいたします。
肺炎球菌ワクチンの接種はいつでも可能ですが、5年以上の間隔をあけて接種する必要があるため、過去に接種したことのある方は、必ず接種歴を確認した上で受けてください。
また、肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンの接種を併せて行うと、さらに肺炎予防の効果が高まりますので、インフルエンザワクチンの接種も併せてお勧めいたします。

健康診断について

当院では、各種健康診断を受け付けております。
健康診断には、事前予約が必要です。
ご希望の方は、お電話等にてお申し込みください。

雇入時健診・定期健診

健康の維持増進のためには、バランスのとれた食生活や適度な運動等のセルフケアが大切ですが、定期的な健康診断も欠かせません。
当院では、労働安全衛生法に基づく「雇入時の健診」や「定期健診」などのほか、各種自費健診に応じておりますので、お気軽にご相談ください。

※会社や自治体の健康診断などで血液・尿検査などの結果、異常を指摘された方の再検査・診察にも応じております。